中国地域について  

 

 

 日本海側に日本海西部火山帯と大仙火山帯があり、高温泉は、この地域に集中している。地質年代もこの地域は第三紀層で新しいが、山口県から鳥取県までは幅の狭い帯状を海岸線を平行している。
 鳥取県から丹後半島までは、その帯が広くなり、、岡山市方向へ「まだら状」にも分布している。岡山県から山口県にかけては、広島花崗岩が広く分布(深成岩体)するが、その年代は古く地熱は低い、更にこの花崗岩は瀬戸内海まで分布している。この花崗岩体は比較的亀裂も少なく、温度も低い。
 したがって、この地域の温泉掘削は、十分な調査が必要と言える。温泉湧出タイプは、関東平野・新潟平野のような泉脈が広く分布する層状型と、火山帯・花崗岩帯の断層破砕帯や亀裂中にしか温泉がないタイプを「裂か型」と言い、亀裂が無いと温泉にならないタイプとがある。中国地域の温泉開発はこの亀裂帯のある所の開発となります。
 今日の調査技術は進歩しコンピュータ解析も含め、亀裂帯の調査技術は進んでいる。
 
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