四国地域について  

 

 

 全国で一番温泉の少ない地域です。道後温泉(松山)以外は高温泉が出ない地域ともいわれていましたが、大深度掘削技術により、その定説も変化しつつあります。

 地質構造は、高松と松山の北側今治地域に広島花崗岩と同一の年代のものが分布し、中央構造線外に2つの大きな構造線が徳島から八幡方向へ走行している。
 堆積変成岩、中・古生層で構成されており、火山性のものは、古期火山が一箇所あるのみで地熱は低いとされている。
 しかし、ここ5年間で開発された温泉は深度1500mクラスで40℃〜47℃という中・高温泉が開発され、これまでの定説が崩れている。
 三波川帯は、35℃以上の温泉は無理といわれていたが、徳島県の山間部や佐田鴨半島でも高温泉が最近湧出している。
 地質的には古い地質ではあるが、断層や亀裂も多い地域であり、新しい貫入岩体がある可能性は高まっている。
 その場所がどこなのかは、調査での判定はむづかしい面も多いが、高温泉の可能性は掘削深度と大きく関係していると考えられる。
 今後の開発に期待できる地域でもある。

 
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