温泉と観光

温泉と観光

	今日温泉とは、観光旅行の定番であると同時に、地域開発の目玉企画としても位置付けられております。この「温泉」とは老若男女を問わず楽しむ事ができ、健康増進にもなるため、精神・体力両面から有益があると言えます。近年では、温泉がもたらす効果は先に掲げたものだけでなく、経済的な面も特筆すべき事です。「単なる観光めぐり」でなく「温泉付観光」となるだけで、旅行客の注目度は高まり「一度見たら終わり・記念撮影だけ」の観光から「また来よう」の観光へ変わる事でしょう。これらのリピータと呼ばれる客層を掴む事は、その後の経済効果と宣伝に大きな期待ができると言えます。　このように、「一度見たら終わり」の観光を脱するにも温泉は必須アイテムとも言えます。　●現代の旅行のキーワードは？　近年の旅行の傾向は「安・近・短」とされている。　　　　　　「安」は安い又は安全　　　　　　「近」は近場　　　　　　「短」は短期間　これを温泉に当てはめてみると「安くて、移動を余り要せずして日帰りもしくは一泊程度の旅行」となる。温泉施設ではそれほど入浴料は高くないため、旅行の中では割安感がある。また、近年の温泉掘削技術と設備技術の向上で大概の場所で整備可能となった。日帰りなら大広間、一泊なら宿泊施設を整えれば可能となる。　いずれのキーワードをとっても温泉が現代の旅行に合致する要素を持っている事となる。　●温泉ブームは終わりか？　正直な所、温泉ブームと言うのは十数年まえに始まり、既にピークを迎えています。それが拍車をかけ、近年では近郊に「スーパー銭湯」を建設するようになり、一層手軽さが増した。しかしながら、これらも「レジオネラ」騒動により不安が募り、今、「安い」から「安全」の温泉施設を望む声が高まっております。それも、天然温泉である事が重要視されています。　これらの事から、東京都に進出している温泉事業は「現在のニーズにあった施設造り」をしているといえます。