「圧倒的」な大型掘削機を使用する理由


泉掘削で一番発生している事故理由は「井戸の深さに対する掘削機の能力不足」でした。能力不足は掘削のみならず、井戸内事故の対応も支障をきたします。この問題を解決するべく、 弊社が出した結論は「大型石油掘削機」を導入する事でした。この掘削機は、国内ではあまり所有しておる会社は少なく、主に海外での石油掘削に用いられております。またこの掘削機を製造する過程においても随所に長年培った井戸掘削のノウハウを取り入れ、より温泉掘削に適した掘削機に改良しております。

  ではどのように良いのかについて

利点1 大口径で掘削ができる
大口径で掘削できる事は、大口径のケーシングを挿入でき、より多くの温泉を集水できます。また、温泉ポンプを挿入する場合も、より深い深度まで挿入できます。

利点2 より深くまで掘削できる
より深くまで掘削できる事は、より多くの泉脈にあたる可能性が高まり、温泉をより多く揚湯できるようになります。深くなれば、なるほど温泉の温度は高くなる傾向にありますので、その後の施設のランニングコストも影響してきます。

利点3 掘削スピードの向上
井戸掘削は泥水を用います。この泥水は、掘削が長期になると泉脈を閉塞させてしまう可能性がありますので、短期間で掘削を完了させる必要があります。これを弊社では、数ヶ月かかっていたものを大型掘削機を導入で1ヶ月程度で完了させる事に成功しました。

業音にも配慮し、動力はモーター駆動とし、掘削時ブレーキ等もディスクブレーキにする等で、格段に作業音の低下に成功しました。
  万が一の事故にも、その能力で迅速に対応し、その後の工程に影響を与えません。

々探究心を持ち、道具・材料共に改良を行っております。

材料にも選定を
 

戸は掘ったままにしておくと、井戸内が崩壊し穴が塞がってしまいます。これを防ぐ為にケーシングと言われるSGP鋼管を挿入しますが、多くの場合挿入時に変形したり、耐久性があまり長くない為、酸化して朽ちるケースが多いようです。
  中由商会では、温泉を永遠に使用して頂く為に耐久に優れた、API規格のケーシングを使用しています。API規格は油井でも使用されているものであり、耐久性は従来のSGP鋼管にくらべて遥かに優れています。

年培った井戸のノウハウを材料にもフィードバックさせて、常に開発・改良を続けています。

 

API規格とSTPG管比較表
項目 API規格 STPG管
用途

油井ケーシングで規定
API管は石油掘削用に開発された油井鋼管です。

350℃以下で使用されている。
圧力配管用
JIS G3454(圧力配管炭素鋼管)で規定
管の接続方法 ネジ継手(ネジ・外カップリング)
特徴
(1)ネジ−外カップリングなので強度がある。STPGの2.2倍
(2)専用機械にて締め付けるので、品質の均一化が確実に図られる。ネジ山を立てる場合におきる「肉薄」も発生せず、腐食等にも強い。
 この配管は溶接で接続しますので、高度な技術が必要とされます。また、溶接の場合、継手個所が劣化し、強度の低下につながりますので、電気的腐食の原因になります。ネジ山を肉厚内で立てるので「肉薄」になり強度が落ちかつ腐食に弱い。
管体の強さ 2倍 166ton 77.6ton
ジョイント強さ 2.5倍 128ton 51.9ton
圧潰圧力 2倍 229kgf/cm2 124kgf/cm2
内圧力 5倍 306kgf/cm2 61kgf/cm2(JIS保証)
比較品 API J55 7"×23lbs
(177.8φ×8.05ton)

STPG370 150A×SCH40
(165.2φ×7.1ton)


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